キャッシュレス決済の「後払い」による債務を抱える若者が増加
政府が進める、「キャッシュレス決済」。政府では次のようにキャッシュレスの便利さをうたっています。
「「キャッシュレス」という言葉を聞いたことはあるけど、詳しくは知らない。気にはなるけど使ったことがない。そんなかたがまだまだいるかと思いますが、実は使いやすくて、便利なものなのです」。
そして「政府としても、令和7年(2025年)までにキャッシュレス決済比率を4割程度にすることを目指し、キャッシュレスの普及に取り組んでいます。」としています。
確かに「キャッシュレス決済」は便利です。しかし、その結果、債務を抱え払えなくなってしまった若者が増加し債務整理をする人が急増しています。
さて、BNPLという言葉をご存じですか?あまり聞きなれないようですが「Buy Now Pay Later」(いま買って、後で支払う)という意味の英語の頭文字を取ったものです。
いわゆる後払い決済サービスを指していて、若者を中心に利用が広がりつつあります。三井住友カードやGMOペイメントゲートウェイなどは令和6年2月6日、後払い決済の新たなサービス「アトカラ」を7日から始めると発表しました。大手カード会社として業界に初めて参入します。
大手カード会社は後払いサービスの宣伝をすることにより、簡単に会員登録ができてしまい、大手カード会社の決済網を利用することで利用枠も広がることをもくろみ利用者を獲得しようとしています。
「メールアドレスと電話番号を入力するだけで、最大5万5000円分までネット通販で商品を購入することが可能。会員登録は不要で、料金は商品の到着後、コンビニや口座振り込みなどで支払います。さらに事前に登録をしておくとQRコードを使って、実際の店舗でも後払い決済で買い物ができます。」 とのキャッチフレーズをベースに、大手カード会社の決済網を利用することで、今後、全国にある最大およそ30万台の端末で後払い決済を選ぶことが可能となります。
さらに「事前に会員登録をすれば利用枠は数十万円まで広がります。」こういった説明を受けることで、今までネット通販などにクレジットカード番号の入力をためらう人の利用者も見込めるはずです。会員登録不要のアトカラという便利な商品の返済のつけに泣かないように後払い決済を計画的に利用することを身に付けなければなりません。
すでに利用が拡大しているアメリカでは、債務を抱える若者が急増しているといいます。一歩先行くクレジット社会を作り出したアメリカの若者の現状を考えると、クレジットカードに慣れてきたとはいえキャッシュレス化が進んで間もない日本の社会でも同様の現象(債務を抱えた若者や主婦の増加)が進むものと思われます。
「後払い」の延滞金も債務整理することができます
そこで、もし便利すぎるキャッシュレス決済の「後払い」が払えず返済できなくなったとしても、落ち込む必要はありません。そういう時こそ、最短で完済できる「債務整理」をやって出直しましょう。そして債務整理期間中は、債務整理が終わったらキャッシュレス決済を賢く使いまわせるように生活の基盤を固め直してください。債務整理後は、それまでの返済原資を貯蓄に回すなどして計画的に人生プランを組みなおすことができます。
キャッシュレス社会が到来した今だからこそ、「債務整理」をもっと身近に活用いただくことで人生プランの修正が可能です。「債務整理をすると、ブラックになる」などと考え、結局返済できずにいてブラック期間が長期化して抜け出せないでいるより、債務整理をすることで総支払額を圧縮して早めに完済(任意整理・個人再生手続)したほうが早期信用回復を図ることができます。
キャッシュレス社会到来で債務整理社会も到来しているのが現状です。